
本日は阿佐ヶ谷に来ています。
週末の夜に友人と美味しい蕎麦屋酒をと思い、阿佐ケ谷駅から徒歩5分程の【やの志ん】さんへお邪魔させて頂きました。
実は【やの志ん】さん、私がお蕎麦屋さん巡りを始めるきっかけとなった思い出のお店ということをもあり、今夜は友人にその素晴らしき蕎麦屋酒の世界を紹介したいとの思いでお連れさせて頂きました。
阿佐ヶ谷駅より暫く閑静な住宅街を歩いていくと、ぽつんと趣溢れる古民家風のお店が見えてきます。
入り口からも、上品な雰囲気が漂っていますよね。
今夜は事前に予約をさせていただいた上でお邪魔させて頂いています。
暖簾をくぐり早速入店すると、厨房を覗けるカウンター席、テーブル席と掘りごたつの座敷の16席程の広さで、とても落ち着いた空気が流れています。
このゆったりとした空気感が、やっぱり好きだなぁと思っていると、女将さんにテーブル席へと案内して頂きました。
さて、【やの志ん】さんでは日本酒をとても豊富に取り揃えられていることもあり、いつもの一杯目のビールは今夜はスキップし、「日本酒をいつもの様にご主人のお任せを飲み比べ」でお願いします。
日本酒を待っている感に、魅力的な酒の肴が並ぶメニューの中から、

ちびちびと爪楊枝で少量を摘まむと日本酒が進む、「豆美(豆腐のもろみ漬け)」と、

いつもの板わさを先ずは頂きます。
板わさにわさび漬けがつくのがうれしいですね。
さぁ、いよいよご主人自らが日本酒を持ってきていただきました。

最初の一杯目には、山口の八百新酒造さんの【雁木】と、栃木の小林酒造さんの 【鳳凰美田】を頂きます。
飲み比べサイズで出していただけるから、色々と日本酒も試せるのがうれしいですね。

酒の肴に頼んでいた、【やの志ん】さんにお邪魔したら必ず注文する、一番のお勧めの一品である、肉厚でとても新鮮な熊本県産の「馬刺し」も出していただきます。
こんなにも肉厚で新鮮な馬刺しは、専門店でもあまり頂けないですよね。
【やの志ん】さんに訪問された際には、是非ご注文して頂きたい逸品です。
一口噛むごとに生肉の甘みが口中に広がる、そんな馬刺しを目の前に、日本酒の杯が進まぬわけもなく、お代わりで岩手の菊の司酒造さんの【平井六右衛門】、そして宮城の田中酒造店さんの【田林】を頂きつつ、最後に料理をもう一品、

秋先にお邪魔させて頂いたこともあり、季節の秋鮭ときのこの香味焼きをお願いさせて頂きます。
秋の味覚を楽しんでいると、日本酒の杯を乾かすペースは相も変わらず、ついつい進んでしまいます。

岐阜の原田酒造場さんの【山車】と 舩坂酒造店さんの【深山菊】、

千葉の寒菊銘醸さんの【寒菊】、長野の大澤酒造さんの【明鏡止水】、神奈川の若波酒造さんの【蜻蛉】、

そして最後に、お猪口も好みのものを選ばさせて頂きながら、島根の板倉酒造 さんの【天隠】と立て続けに日本酒のお代わりを重ねて、蕎麦前を存分に楽しませて頂き、日本酒の酔いもいい具合になってきたところで、最後にお蕎麦で〆させて頂きます。

切りが丁寧で、とても綺麗なお皿盛られた、目だけでも楽しめるお蕎麦を準備頂きます。
一口手繰ってみると、コシもしっかりとあり、鼻からすっと抜ける蕎麦の香りが楽しめます。

写真からも伝わりますように、とても瑞々しく、すっと通っていくのど越しも楽しめ、大変に美味。
あっという間に手繰り終え、最後には蕎麦湯でホッと一息ついて、お会計。
ご主人と女将さんのとても温かいおもてなしに、ついいついくつろいでまったりと蕎麦屋酒を楽しませて頂き、結局私たちが最後のお客となってしまいました。
本当に温かく、居心地のいいお蕎麦屋さんです。
また、近々是非お邪魔させて頂きます。
美味しい酒の肴料理の数々と、豊富な日本酒のラインナップにとても気持ち良く酔わせて頂き、今夜も大変に上機嫌。
手打ち蕎麦 やの志ん (そば(蕎麦) / 阿佐ケ谷駅、南阿佐ケ谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0