
本日は白金台に来ています。
とある休日の夕方ごろから、友人とお蕎麦屋さんで一杯やりたいなと思い、白金台駅から徒歩5分程の、この辺りでは老舗の【利庵】さんにお邪魔させていただきました。
目黒通りをプラチナロードへ曲がるとすぐ左手にあります。
夕方の4時ごろと少し中途半端な時間に蕎麦屋酒を楽しむのに、通し営業は嬉しいですね。
お店につきますと、この時間にも関わらず、外には三組の待ちが出来ていました。
流石の人気店です。
どれくらい待つことになりそうかなと、少し中を覗かせて頂くと、タイミングが良かったのか、もうお蕎麦を楽しまれている方々も多く、そんなに待たずに入れそうだなと思い、列に並んで暫し待ってみることにします。
予想通り、ものの15分ほどで無事に暖簾をくぐることができました。
店内は、8人掛けの大きなテーブルが中央にあり、その周りを4人掛けのテーブル席を囲っており、全部で22席ほどの広さでしょうか。
木の温もりを感じさせ、ゆったりとした蕎麦屋酒の時間が過ごさせて頂けそうです。
「もう少し混んできたら相席をお願いさせてもらうかも」と事前に伝えられたうえで、私たちは入り口から一番離れた、4人がけのテーブル席に通して頂きました。
さて、着席も早々にメニュ-も見ずにまずはビールをお願いします。

キリンラガーの中瓶です。
お蕎麦屋さんでのビールと言ったら、やっぱラガーですよね。
海老の頭の素揚げがお通しなのも、乙な味でなんとも嬉しいなぁと思いながら、ビールで喉を潤しつつ、本日のお酒のお供をとメニューを眺めます。

とてもシンプルな酒肴の品々が並ぶ中から、

ちびりちびりとやるのが堪らない、甘めに練られた味噌に蕎麦の実が散らされた「そばみそ」に、

勿論、いつも通り「板わさ」も注文します。
厚めに切られた蒲鉾の弾力を楽しみながら、グラスを傾けているとビールの瓶も早々に空き、日本酒にシフトします。
【利庵】さんでは、日本酒の品揃えもシンプルに三銘柄のみ。

一杯目には、岐阜の 三千盛さんの辛口にこだわられた【三千盛】を冷酒でお願いしました。
癖が全くなく、辛口でありながら口当たりがすっきりと柔らかい為、そばみその甘さととても合い、ついついいつもの様に杯が進んでしまいます。
涼しげな片口も、木目のテーブルに合って、とてもいい味を出していますね。
酒肴も追加でお願いさせて頂きます。

「わさび芋」に、

つるつるっとあっさり頂ける「じゅんさい」を肴に日本酒の杯を重ねます。

あっさりとした酒の肴が続いたこともあり、少し脂っこさも欲しいなと「あいやき」も追加で注文。
塩を少しつけて頂くと、 弾力あるお肉と、皮の脂、そして焼かれたネギの甘味がマッチして、なんとも日本酒を誘います。

日本酒のお代わりには、新潟の宮尾酒造さんの【〆張鶴】をぬる燗で楽しみます。

酒の肴も追加で「砂肝」と、

「このわた」をお願いし、ちびりちびりとやりながら、【〆張鶴】のお代わりも重ね、蕎麦前を満喫させて頂きます。
至福の時間ですね。
さて、日本酒で気分も良い具合になってきたそろそろのタイミングで、お蕎麦をお願いさせて頂きます。

蕎麦の香りが楽しめそうな、粗びきのせいろうが到着です。

切りも丁寧で、星の散ったお蕎麦はのど越し良く、蕎麦の香りもふっと鼻に抜けて美味。
ただ、ぷつぷつと切れてしまっているため、ずずずっと勢いよく手繰りたい私からすると少し残念ではありました。
とはいえ、バランスの良い辛口のつゆにつけて手繰っているとあっという間に完食し、最後に蕎麦湯でホッと一息ついて、お会計。
場所柄か、少し割高になってしまうのは致し方ないのかもしれないですね。
店員さんは皆さんとても愛想よく丁寧に接客頂き、ついつい長居をしたくなる、ゆったりとした蕎麦屋酒の時間を楽しませて頂き、本日も夕暮れ時から上機嫌。
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夜総合点★★★☆☆ 3.5