本日は長野県の戸隠まで来ています。
日本三大蕎麦といえば岩手の「わんこそ」ば、島根の「出雲そば」、そして長野の山間にある戸隠地区の「戸隠そば」ですよね。
その日本三大蕎麦の一つである、美味しい「戸隠そば」を頂くべく、長野駅から戸隠神社の中社宮前までバスで約1時間ほどかけて山を登っていき、名店うずら家さんにお邪魔させて頂きました。
毎日大変多くお客さんが訪れるうずら屋さん、10時半の開店ですが、事前に席待ち表に名前と、お店に着いた時間を書いて順番待ちが必須です。
因みに、私たちは8時半にお店に着きましたが、それでも先に着いたお客さんのお名前がずらっと並んでいました。
最初にお名前を書かれていた方は、なんと朝の6時にはお店に着いていたようです。
流石の超人気店ですね。
先に名前を書かれている方々の数を数え上げ、私たちも問題なくなんとか開店してから最初の開店で暖簾をくぐることが出来そうなことを確認したうえで、暫しお店の目の前の、まだ少し雪の残る戸隠神社観光を楽しむことにします。
奥社まで行って帰ってくる時間は残念ながらなさそうなので、小一時間ほど中社周辺をぶらぶらと散歩しながら、開店時間を待っていると、
10時15分頃から、店先にお客さんが集まり始めました。
開店の時間少し前になると、店主さんがわざわざお店の外まで出て来て来てくださり、「朝早くから来ていただきありがとうございます」、「美味しいお蕎麦でお迎えします」と、みなさんに挨拶されて、迎え入れてくださいます。
人気店にも関わらず、お客さんを大切にされる、こうした心遣い、本当に素敵ですよね。
さて、早速暖簾をくぐらせて頂きます。
店内は一階と二階にテーブル席と座敷と分かれていて、全部で70席程の広さです。
私たちは、二階の座敷に案内して頂きました。
天井もとても高く、広々とした座敷で、ゆったりとした蕎麦屋酒の時間を過ごせそうです。
では、着席も早々にまだ朝ではありますが、いつもの様にまずビールをお願いさせて頂きます。
エビスの大瓶から、グラスにビールを注ぎ、まずは乾杯。
朝から頂くビール、身体に染みわたります。
お通しで出していただいた、キノコの白和えをビールで流して喉を潤しつつ、本日の蕎麦屋酒のお供をと、メニューを眺めます。
天ぷらに一品料理、そして信州の日本酒と、とても魅力的な品々が並んでいますね。
長野に来たからには、美味しい日本酒をまずは頂きたいところだなと、
小野酒造店さんの【夜明け前】をお願いします。
一合瓶で出していただけるのは、ラベルも楽しめて良いですよね。
お酒のお供には、折角の信州です、山の幸のを存分に味わいたいなと「山の幸の盛り合わせ」、
「山採りきのこの大根おろし和え」に、
「野沢菜漬け」と、シンプルでいながらどれも日本酒の杯を誘う信州の味を満喫します。
やはり日本酒も酒の肴も、地のものでとても相性がいいのか、とても日本酒の杯も次々と進み、
宮島酒店さんの【天堕】、佐久の花酒造さんの【佐久の花】、大澤酒造さんの【明鏡止水】、そして豊島屋さんの【豊香】と信州の地酒を次から次へと満喫させて頂きます。
日本酒が美味しいと、酒の肴はシンプルな一品だけでも十分ですね。
女性の店員さんからも「あなたたち、本当に美味しそうにお酒を飲むねぇ」と、お褒めの言葉を頂きつつ、「うちはね天ぷらも有名だから是非食べていってね」と声をかけて頂いたので、折角なのでと、
「山菜とお野菜の天ぷらの盛り合わせ」もお願いさせて頂きました。
衣の具合がとっても良いですね。
ごま油でカラッと薄めの衣で揚げられていて、 素材の美味しさそのままに、 食感も楽しめます。
メニューにも書いてある通り、うずら屋さん、天婦羅だけでも本当に価値がありますね。
美味い。
店員さんの皆さんもとても親切で、料理や日本酒について丁寧にご説明いただきながら、注文の合間合間の会話もとても楽しく、日本酒の杯も進みます。
さて、蕎麦前を存分に楽しませて頂いた頃合いで、お待ちかねの戸隠そばをお願いさせて頂きます。
程なくして、とっても綺麗なお蕎麦を出していただきました。
戸隠そばの特徴は、ひとつの笊に、一口ずつ盛られる「ぼっち盛り」と呼ばれる盛り付けにあります。
この「ぼっち」ですが、戸隠神社の五社に由来するとかしないとかで、写真の通り、一人前は五ぼっちです。
写真からも、お蕎麦の透き通るような瑞々しさが伝わりますでしょうか。
とっても綺麗なお蕎麦ですよね。
お水が美味しいからこそ、水はほとんど切らず、そのまま笊に盛られています。
濃いめのつゆに、軽くお蕎麦をつけて手繰ると、蕎麦の香りはもちろん、するっと喉の奥まで通る喉越が楽しめます。
少し一人前にしては量が多いかな?と最初に出されたときには思いましたが、いえいえ、そんなことは一切なく、絶品のお蕎麦のこののど越しを味わっていると、あっという間に手繰り終えてしまいました。
あぁ、これは噂通り、本当に美味い。
最後は蕎麦湯でほっと一息しついて、お会計を済ませます。
お店の外に出ると、相変わらずの長蛇のお客さんの列が伸びていました。
ゆっくりと楽しまれたい方は、時間に余裕をもって、早めの訪問をお勧めします。
人気店にもかかわらず、全く傲ることない、とてもあたたかく丁寧な接客と、一組一組のお客さんをとても大切にする姿に感動を覚えつつ、本日も絶品の郷土そばとの出会いと楽しい蕎麦屋酒に、お昼間より上機嫌。
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昼総合点★★★★☆ 4.0