
本日は東十条に来ています。
いつもの様に、とある週末の昼間から美味しい蕎麦屋酒をと思い、JR京浜東北線東の東十条駅の南口より徒歩3分ほどの【一東菴】さんにお邪魔させていただきました。
南口を出て坂を下っていくと、どら焼きの超人気店である【草月】の行列がまずは見えてくると思いますが、それを横目にもう少し歩いていくと、昔ながらの古民家風の外観がなんとも趣のある、言わずと知れたお蕎麦の有名店である【一東菴】さんに到着します。
流石の人気店、本日も開店前の時間から既に5組のお客さん達が列をなしていました。
ゆっくりと蕎麦屋酒を楽しみたいという方は、早めにご訪問されることをお勧めします。
さて、しばらく待っていると、開店時間になり暖簾をくぐらせて頂きます。

店内は、中央に6名分の大きなテーブルが置かれ、4名席のテーブルが2卓に2名席のテーブルが囲む様に配置されており、

小上がりの8席分程の半個室のスペースもあります。
私たちはお店の一番奥の2名席のテーブル席に案内して頂きました。
店内の照明は落ち着いた明かりで、木の温もりも感じられるお店のつくりに、ゆったりとした蕎麦屋酒の時間が過ごせます。
さて、いつもの様にまずは一杯目のビールをお願いさせて頂きます。

エビスの小グラスを傾け、大根おろしとじゃこのお通しを摘まみに、喉を軽く潤しつつ、本日の蕎麦屋酒のお供をと、おしながきに目を通します。

最後のお蕎麦は「二産地味くらべ」をお願いするとして、まずは蕎麦前として、

たっぷりと蕎麦の実も混ぜられて、ネリにネラれた「蕎麦味噌」は、一口舐めると、味噌の旨味の後に蕎麦の実の香ばしさが後から追いかけてきて、ちびちびと摘まむのにとても良い酒の肴と、

わさび海苔がなんともお酒を誘う「わさびの二点盛り」に、

こちらにも少しだけ「蕎麦味噌」をつけて頂けたのが嬉しい、いつもの「板わさ」をお願いさせて頂きました。
どの一品もちびちびと摘まむのに丁度良い、正に蕎麦屋での一杯にあった一品で、ついビールのグラスを傾けるペースも上がり、あっという間にグラスは空になったので、

さぁ、日本酒を頂きましょうか。
蕎麦前の日本酒メニューから、

まずは三重の元坂酒造さんの【八兵衛】をお願いしつつ、色々とおつまみの一品料理も楽しみたいなと、

「チーズのかえし漬け」を追加でお願いします。
チーズの芳醇な香りと、日本酒がとっても良く合い、ついつい杯を重ねてしまい、

堪らず、二杯目には新潟の宮尾酒造さんの【〆張鶴】をお願いします。

ちびちびと楽しむおつまみの一品料理をここまでお願いしてきましたが、少ししっかりとした食べ応えのあるおつまみも頂きたいなと、最後の酒のお供にと「鴨肉のロース煮」をお願いさせて頂きました。
写真の、断面のお肉のジューシーな色合いからも伝わりますでしょうか?
一口噛むと、ほろりと噛み切れるほどにとても柔らかく煮られているにもかかわらず、鴨肉の旨味がじゅわーっと広がってきます。
添えられた粗びきマスタードを少しつけるもとても良いですが、「板わさ」のわさびを少しつけてもとってもよく合い、日本酒がついつい進んでしまう逸品です。
是非【一東菴】さんに足を運ばれた際には、ご賞味いただきたい、おススメの逸品です。

あれやこれや色々とお願いしたこともあり、テーブル一杯におつまみが広がっています。
日本酒の杯も進み、

その後とも、栃木の宇都宮酒造さんの【四季桜】と山形の麓井酒造さんの【麓井】をお代わりし、蕎麦前の時間を存分に楽しませて頂きます。
日本酒のお代わりをお願いする毎に、片口とお猪口も併せて代えて頂ける心遣いが嬉しいですね。
さて、あまりの居心地の良さに、少しまったりと長居をしてしまっていることもあり、そろそろのタイミングでと、最後にお蕎麦をお願いさせて頂きます。

勿論、「二産地味比べ」です。
本日の食べ比べの産地は、「島根県奥出雲横田小そば」と「島根大田三瓶在来」とのこと。

いずれのお蕎麦もとっても綺麗に切られていて、瑞々しさの中に力強い蕎麦の香りを感じられます。

石臼挽きで蕎麦のざらりと舌に残る食感も噛みしめながら、美味しいお蕎麦を楽しんでいると、あれだけ蕎麦前を楽しませて頂いた後にもかかわらず、それぞれのお蕎麦の特徴を楽しませて頂いていると、あっという間に手繰り終えてしまいました。
美味い!

最後はどろりした蕎麦湯でほっと一息つき、お会計。
女将さんのとても丁寧で気さくな接客と、あまりの居心地の良さにすっかりと甘え、ついついお昼の開店の時間から閉店までと大変に長居をして、蕎麦屋酒の時間を楽しませていただいてしまいました。
重ね重ねですが、本当に美味しい蕎麦前とお蕎麦、そしてゆったりと出来るお店の雰囲気に、本日もお昼間より大変に上機嫌。
関連ランキング:そば(蕎麦) | 東十条駅、王子神谷駅、十条駅
昼総合点★★★☆☆ 3.9