
本日は三鷹に来ています。
とある日曜日のお昼に、いつもの様に美味しい蕎麦屋酒を楽しみたいなと、三鷹駅の南口からロータリーを超えた先の路地を約2分程歩いた先にある【太古福】さんにお邪魔させていただきました。
三鷹と言えば【三休】さんといつもどちらにお邪魔しようかと悩んでしまうところですが、どちらもそれぞれの良さが楽しめるので、是非、両店とも足を運んでみてくださいね。
さて、【太古福】さんですが、初めて来る人は見逃してしまいそうなビルの地下へと続く階段を降りていくと、

店内への入り口のドアへと続いています。
店内は、開店早々の時間にお邪魔させて頂いたにもかかわらず、カウンター席とテーブル席ともに、ほぼほぼ蕎麦屋酒を楽しまれているお客さんで埋まっていました。
本日は一人で蕎麦屋酒を楽しみに来ていることもあり、カウンター席でしっぽりとさせて頂こうと思ってはいましたが、丁度2人掛けのテーブル席のみが空いていたこともあり、「混むまでは広くゆったりと使ってくださいね」との女将さんのご好意で、テーブル席に案内頂きました 。
それにしても【太古福】さんの店員の女性の皆さまは、いつもとても明るく元気に声をかけていただけるので、美味しい蕎麦屋酒を楽しむだけでなく、元気まで分けてもらえる気がします。
さて、本日もまずはいつものように、

飲み物のメニューから、

サッポロラガーで赤星を頂きます。
毎度お蕎麦屋さんでビールをお願いするときに思いますが、やっぱりラガービールがお蕎麦屋さんでの一杯目のビールには一番しっくりとくるんですよね。

お通しの長芋とわさびを摘まみながら、ビールで喉を潤しつつ、
お値段もとっても良心的で、
可愛らしい手書きの絵も添えられている、一品料理のメニューから、本日の蕎麦屋酒のお供を吟味します。

まずはいつもの一品の「板わさ」を出していただきます。

わさびをちょこんと乗せて、鈴廣さんの蒲鉾のぷりぷりの食感を楽しんだり、

2品目の蕎麦の実がたっぷりと練りこまれている、青唐辛子の辛味がいいアクセントになっている「蕎麦の実入りのピリ辛味噌」をちびちびと摘まみながら、ビールのグラスを傾けていると、あっという間にボトルも空になったところで、

壁に張られている、日本酒のラインナップの中から、

まずは一杯目に宮城の平孝酒造さんの【日高見 超辛口純米】を頂きます。
キリっとした飲み口が、「ピリ辛味噌」との相性がとて良いです。
酒の肴も追加でお願いしようと、

メニューに描かれた手書きの絵から心を奪われていた、「あげ焼き」を追加でお願いしました。
とてもシンプルでいながら、こんがりと炙られていて香ばしい味わいとさくっとした食感を、こちらは蕎麦の実が入っていないピリ辛のもろ味噌と一緒に楽しみます。

さらにもう一品、「鴨の赤ワイン煮」を追加で注文させて頂きます。

火の通り具合が絶妙で、ジューシーなしずる感たっぷりな断面を見ているだけでも、日本酒が進んでしまいますよね。
からしとわさびを良い塩梅で一緒に頂くと、口の中に旨味がふわっと広がります。
ご察しの通り、日本酒が進まぬわけもなく、

日本酒も追加で山形の米鶴酒造さんの【マルマス米鶴 青ラベル】をお願いしつつ、

お酒のお供にと、更にもう一品「クリームチーズの醤油漬け」を最後のおつまみにお願いしたところ更に杯が進んでしまい、

宮城の大沼酒造さんの【乾坤一】を立て続けにお代わりをお願いさせて頂きました。
居心地が良く、蕎麦前の時間をゆったりと満喫させて頂いたので、そろそろの頃合いでと最後にお蕎麦をお願いすることにします。

シンプルなせいろも勿論オススメの【太古福】さんですが、
「鴨のつけ汁蕎麦」や「納豆ぶっかけ蕎麦」という王道に加え、「味玉鶏タンタンつけ蕎麦」や、塩オイルベースで海老とホタテやマッシュルームが入っている「アヒージョのつけ蕎麦」等、普段お邪魔するお蕎麦屋さんではあまりお目にかかることが出来ない、創作蕎麦もとても魅力的です。

そうした創作蕎麦の中から、本日は「浅利のとまとくりーむつけ蕎麦」をお願いさせて頂きました。

暫く待っていると、お盆に乗せられて、お蕎麦と浅利のとまとくりーむつけ汁を出していただきました。
ちなみに、ふつうの蕎麦つゆも一口分一緒に出していただけますので、【太古福】さんのおつゆの味も併せて楽しむことが出来ます。

葱の緑色と、粗びき胡椒の黒色が映える、オレンジ色のとっても鮮やかな、とまとクリームのつけ汁の中には、写真からはあまり伝わらないですが、沢山の浅利が眠っていて、良い出汁がしっかりと出ています。

一本一本の角がピンと立っており、しっかりとつながっていて、蕎麦の香りは勿論、コシとのど越しを存分に楽しむことが出来る、細打ちでとても綺麗に切り揃えられた、微粉に外皮のホシが散った特色ある見栄えの二八と思われるお蕎麦を、とまとくりーむつけ汁にたっぷりと 絡めて、

一口手繰ると、浅利と海老の出汁がよくでた、つけ汁の旨味が口いっぱいに広がります。
美味い!
濃厚でクリーミーなつけ汁は、お蕎麦にとても良く絡み、本当に美味しいので、あっという間にお蕎麦を手繰り終えてしまいました。
お蕎麦を手繰り終えた後には、一口大のご飯とチーズを加えてリゾット風にして、つけ汁の旨味を余すことなく最後まで楽しませて頂けます。
お腹もはち切れんばかりにとても満足させて頂きつつ、新たな境地のお蕎麦体験に大変に満足です。
次回は「アヒージョのつけ蕎麦」を是非楽しんでみたいなぁと思いつつ、お会計を済ませお店を後にします。
美味しい各種一品料理と日本酒のラインナップで蕎麦前を満喫させて頂き、最後には変わり種のお蕎麦もとても美味しく、ゆったりとした蕎麦屋酒の時間を楽しませて頂き、本日もお昼間より大変に上機嫌。
昼総合点★★★☆☆ 3.7