
本日は両国に来ています。
平日のお昼に、いつもの様に美味しいお蕎麦を頂きたいなと、都営地下鉄大江戸線の両国駅からは徒歩3分、JR総武線の両国駅東口からも徒歩8分程の蕎肆(きょうし) 穂乃香さんにお邪魔させて頂きました。
シックでモダンな外観に、黄色が景観に映える暖簾をくぐり、早速店内へ。

お昼の開店の時間早々ということもあり、お客んはまだ少なく、外からの明かりも気持ちの良い、入り口近くの石臼を目の前に楽しめるカウンターの一番端の席に案内して頂きました。
とてもシックな内装で大人の雰囲気を醸し出す店内は、カウンター席と奥のテーブル席との計21席ほどの広さで、とても落ち着いてお蕎麦を楽しめる空間です。

本日のお蕎麦は北海道音威子府のキタワセ種とのことです。

【穂乃香】さんの看板メニューといえば、すみだモダン2017にも認定されている、「北斎せいろ」ですね。
「北斎せいろ」とは、北斎が江戸時代後期に本所割下水に生まれたことにちなんで、【穂乃果】さんがその北斎の代表作「富嶽三十六景」をイメージして作られたお蕎麦のことの様ですね。
濃厚な鴨の旨味とを楽しめる鰹汁に、葱、茄子、ししとうを加えて北斎の絵画の賑やかさを表現しつつ、添えてある花麩は梅、桜、あやめ、いちょうなどの季節を感じさせ、自家製の大きなつくねで富士山を表現されているとの事で、説明文を読むだけでもなんとも食指を誘う逸品ではありますが、
旬のおすすめである、三陸産の大粒の牡蠣を使ったお蕎麦も捨てがたいなぁ。
うーん、暫し悩み、「北斎せいろ」は通年メニューということもあり、また別のタイミングでお邪魔して次回に是非頂くことにしようと、今回は旬のお勧めである、「牡蠣汁せいろ」をお願いすることにしました。
お蕎麦の到着を待っている間に、焼き味噌や板わさ等の「蕎麦屋ならではの肴」や、「蕎麦屋の天ぷら」、
各地よりお取り寄せされたとののこだわりの肴「馳走」に、「あらかると」メニューを眺めつつ、週末の昼間の蕎麦屋酒も次回は是非楽しみに来たいなぁと思いを馳せていると、

お盆の上にとても上品にのせられて、せいろと牡蠣汁を出して頂きました。
せいろが少し小ぶりに盛られているように見せるかもしれませんが、

実は、【穂乃果】さんではせいろは基本に段で出して頂きます。
ちなみに、大盛りを頼まれますと、追加でもう一段せいろを重ねて頂けます。

とっても綺麗に打たれているお蕎麦を、

三陸産の大粒でぷりっぷりの牡蠣がたっぷりと入った、見るからに濃厚な出汁が出ているのが分かる、

牡蠣汁に、

たっぷりとつけて一口手繰ります。
牡蠣の出汁が本当に良く出ている濃い目の汁に蕎麦がとても良く絡まり、大変に美味。
あっという間に一段目は手繰り終え、二段目のせいろに箸をつけるタイミングで、
別皿で出していただいていたゆずの皮を少しちぎってつゆに浮かべると、濃厚なおつゆに爽やかさも足され、更に箸が止まらずに、あっという間に手繰り終えました。
蕎麦湯を持ってきていただくタイミングで、

濃さを好みに調整できるように蕎麦猪口も出していただける心遣いが嬉しいですよね。

最後にトロトロで濃厚な蕎麦湯でホッと一息ついてお会計。
次回は夜にお伺いし、蕎麦屋酒を楽しんで、最後に「北斎せいろ」を頂きにお邪魔したいなと思いつつ、美味しいお蕎麦との出会いに、本日もお昼間より大変に上機嫌。
昼総合点★★★☆☆ 3.7