本日は少し足を延ばして博多に来ています。
勿論お目当ては、いつもの様に美味しいお蕎麦で、本日は福岡市地下鉄空港線沿いの祇園駅の東長寺側の出口から歩いて5分程の路地にある【なが田】さんにお邪魔させて頂きました。
地下鉄の出口を出て、東長寺を右手に眺めながら歩き進み、小道を右に入った直ぐのところです。
とっても風情あふれる外観に、美味しいお蕎麦への期待が高まりますよね。
さて、早速暖簾をくぐらせて頂きます。
民家を改装されたお店で、暖簾を潜ると普通の民家のドアがあり、玄関で靴を脱いで二階に階段で上がっていきますと、テーブル席とオープンキッチンのカウンター席との全部で10席ほどのこじんまりとした、もともとはリビングダイニングのスペースにて、ご主人と奥様のお二人の優しい笑顔に迎え入れて頂きます。
まるで実家に帰ってきたかの安心感溢れる店内です。
私は、ご主人の仕事を目の前で拝見できる、カウンター席に通していただきました。
本日は平日のお昼ということもあり、蕎麦前は残念ながら頂けないのですが、まずはいつもの癖で、蕎麦前メニューに目を通してしまいます。
とてもシンプルな蕎麦前の品々の中に、佐賀の五町田酒造さんの銘酒【東一】と福岡の白糸酒造さんの【田中六五】、そして他にも九州の銘酒が並ぶ中、食指がついつい伸びそうになりますが、泣く泣く我慢し、
お蕎麦のメニューへと目を移します。
初めてお伺いするお蕎麦屋さんでは、まずは基本のせいろをと決めているので、今回もそれに習い、二八で打たれているざるを奥様にお願いさせて頂きました。
目の前でご主人のとても丁寧なお蕎麦を準備される仕事ぶりを独り占めで楽しませて頂きながら待っていると、まずは奥様がお蕎麦の白さを引き立たせる赤い色のお盆と、すりおろしたての本わさびと薄くきられたおねぎのお薬味とおつゆを出していただきます。
そしてしばらく待っていると、笊に綺麗に盛られたお蕎麦を出していただきました。
濃い目の色合いの笊が、更にお蕎麦の白さを引き立てていますね。
こうした見た目からも楽しめるお蕎麦、
写真からも伝わる通り、とても丁寧に切られたお蕎麦です。
一口手繰ると、瑞々しさの中に、しっかりとしたコシがあり、蕎麦の香りを楽しめます。
美味い。
一口頂いただけで、ご主人のお蕎麦への拘りが伝わってくるお蕎麦で、これは十割の田舎も是非頂きたいと思い、まるで博多のとんこつラーメンを頼むかのように、途中で追加の注文をさせて頂きました。
お蕎麦もそろそろ食べ終わろうとした丁度のタイミングで、
十割の田舎蕎麦も出していただけました。
先ほどの二八と変わり、田舎蕎麦を引き立たせるために薄めの色と笊に盛られています。
こういう、見た目にも楽しめるようなさりげない気配りに、ご主人のお蕎麦への想いが感じられます。
さて、田舎蕎麦を一口手繰り、太目に切られたお蕎麦を噛みしめますと、蕎麦の香りが口一杯に広がります。
美味い。
二八同様にとても丁寧に切られており、お塩を少し振って、日本酒と合わせられたらどんだけ幸せかなと思いながら味わっていると、あっという間に手繰り終えてしまいました。
美味しいお蕎麦の余韻に浸りながら、最後は蕎麦湯でホッと一息つき、お会計。
次回は是非夜にもお伺いし、蕎麦前も楽しませて頂きたいなと思います。
とっても親切で優しいご主人と奥様のおもてなしと、美味しいお蕎麦に、本日もお昼間から上機嫌。
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昼総合点★★★★☆ 4.0